自分の得意技や自分がやられたらいやなこと
について話してみようと思います。
まず、私の意見では、テコンドーだけでは異種格闘には適さないと思います。
古い話ですが
ピアゲネット
という選手がK-1に出たことがあります。
この選手はテコンドー選手として超一流の選手だったのですが、キックボクサーのラッシュであっという間にやられてしまいました。
このルールでテコンドーにとって一番不利な点は
リング
たったということです。
リングってあがってみると案外狭いものです。
結局、テコンドーの技を生かすにはバックステップするための
広い空間
が必要であり、コーナーに詰められた時点でもう負け、です。
逆に言うと、ロープのないテコンドーの試合場ではフットワークが最大限に生かせるのでパンチの重要度は格段に下がります。
下がる相手にパンチを当てるってほんとに難しいですから。
なので、韓国、北朝鮮では軍隊にテコンドーが採用されていますが、おそらくは一般的に普及しているものとは別物だとおもわれます。
実際、まわりに障害物のないところで闘なんて
皆無
ですし、足場も悪く、まわりには壁、建物、木々、あるいは人混み等、絶対に何かがあるもんです。
さらに備靴(ブーツ)をはいてハイキックはできないとおもうんで(笑)。
おそらくはもっと足を踏ん張って突き蹴りを行う、もっと空手に近いものと思われます。
では、テコンドーの技は実戦では使えないのか。
間違いなく
実戦的
です。
結局テコンドーは足技に特化しているため、それだけでは足りませんが、他の格闘技に応用するとものすごい威力を発揮します。
道場での練習中、小学6年生の女の子が跳び後蹴り(ティミョ・トラ・ヨプチャチルギ)で師範クラスの大の大人を悶絶させたことがありましたが、
小学生の女の子が大の大人を倒せる
格闘技ってなかなかありませんよ。
また、私が師事した本部の師範は
コンクリートブロック3枚重ねまでなら砕ける
けど足を痛めるかもしれないから
模範演武では2枚まででやめてる
なんて笑いながら話していました。
ちなみに私も逮捕術の試合ではテコンドーの後蹴りは封印していました。
だって靴を履いたまま本気で蹴ったら防御した相手の腕が折れちゃいますから(笑)。
破壊力、スピード、共に徒手格闘技では間違いなく
トップクラス
です。
では私なりの対テコンドーとは。
ずばり
密着すること
です。
テコンドーで接近戦になると顔へのストレートパンチ以外攻め手がありません。
そして、相手は必ずパンチで牽制しながらバックステップをするか、脇腹をねらう跳び後蹴り(ローリングソバットをイメージしてください)で距離をとろうとします。
ですからこちらはその下がる動きに合わせて
相手の死角
に入りながら
常に密着
していればいいわけです。
そして、テコンドーと初めて闘うと絶対にとまどいます。
あらゆる体勢
から想像のつかない角度で蹴りが出てくるからです。
ですが
あらゆる体勢からあらゆる蹴り
が出せるわけではありません。
やはりこの体勢ではこの蹴り、という風にパターンが決まっています。
そのパターンさえつかんでしまえば次の動きがある程度は読めてくるのです。
そしてテコンドーは
半身の構え
です。
この構えは距離を取ると、裏表の両方からあらゆる蹴りが飛んでくるのでおっかないのですが、いったん密着してしまうと
かなりの死角
があります。
ですからめまぐるしいステップやスイッチに惑わされず、その瞬間を見計らって相手の背中側に斜めに飛び込めば、相手はおそらくものすごくいやがるはずです。
いろいろありまして今ではテコンドーに関わりは全くありませんが、やはりテコンドーはあらゆる格闘技と比べても
すばらしく魅力的
であり、厳しい練習に値する値打ちある格闘技なのです。
今日はテコンドーについてお話しします。
歴は大学在学中からはじめて
6年弱、初段
を持っています。
なお私のいた流派は初段から指導員の認定を受けることができます。
また、試合は防具無しで拳と足甲に薄いグローブをつけて行ないます。
顔面へのストレートパンチも有りで武道系、フルコン系といわれたりします。
昔は熱心に打ち込んでいたのですが現在は全く接点がなく、よって私はいろいろとものを言える立場ではないのでお話しすることは技術的なことにとどめておきます。
大学当時、少林寺拳法を熱心に続けていたのですが、ちょうど行き詰まりを感じていた時期であり、前々からテコンドーの足技はすごい、というのを耳にしていたのでからかい半分に見学しにいったのが始まりです。
はじめて見たときの第一印象は
人間にこんな蹴りを出すことが可能なんだ
といった驚きでした。
特に横蹴り(ヨプチャ チルギ)をまるでジャブのように素早く打ち出し、相手がひるんだところを跳び後蹴り(ティミョ トラ ヨプチャ チルギ)で決める様はまさに
足のボクシング
といわれるにふさわしいものでした。
その魅力に引き込まれてはじめたのがきっかけです。
強くなるために、とかではなく
華麗な後ろ回し蹴りをしてみたい
というのが動機でした。
技術的な特徴ですがテコンドーの蹴りは
スライド
と呼ばれる軸足の使い方に特徴があります。
すなわち蹴りの最中にも
軸足を滑らして自在に間合いを調整
しながら蹴りを繰り出してくるので、相手にしてみれば間合いを外したつもりなのに蹴り足が伸びてきてかわしきれずあたってしまうのです。
そしてその基本は
跳び蹴り
にあります。すなはち常に重心のバランスを保つ、簡単に言うと
軸足を常に重心の真下に位置しておく
ということです。
ですからインパクトの瞬間まで軸足は常に浮いたまま、体重はかかっていません。
そしてインパクトの瞬間に一気に軸足に全体重を乗せながらけり込む!
これが大きな特徴です。
そのための練習方法ですが
スロー
という練習方法があります。
1つの蹴りを2分ほどかけて蹴る
のですが、言うは易く行うは難し、バランスを保ちながら後ろ回し蹴りや横蹴りをやるのは非常に難しく、見かけによらず非常に疲れる練習です。
練習内容ですが、まずは柔軟を30分ほど行ないます。
行なう箇所ですが
あらゆるところを極限まで
行ないます。他人が見たらまるで
SMでもやっているんじゃないの
というくらい拷問に近いものがあります。
ですが人間の体というものは使っていないだけで、もともと
開脚であれば160度
くらいはいくようにできています。きちんとしたやり方で行なえば2か月で前後開脚ぺったんこ間違いなし!! です。
こつは
最中に力を抜く
ことであり、ゆっくりと深呼吸をしながら行なってください。人間、息を吐けば力が抜けるようにできてますから。
家で柔軟しながら本やテレビを見てください。極めれば前後開脚しながら
いねむり
することができます。ここまでくるともう達人級!極意はあくまでもリラックスです。
ちなみに私は、貧弱な体で100キロ超級たちと闘ってきましたが、いまだ後遺症の残るような怪我がないのは間違いなく柔軟のおかげだと思います。
柔軟の後はひたすら
蹴り
です。とにかくあらゆる蹴りでエンドレスにひたすらキックミットめがけて蹴り続けます。
このひたすら蹴り続けるという行為がテコンドーの最大の特徴です。



